ところで
高校生の時につきあっていた女の子が
「まさか私がおるのにヒトリエッチとかしてないよなぁ？」
と聞いてきたので
「いや？普通にしとるけど？」
と答えてマジ切れされたことがある。
だってね。
オナニーとセックスは全然別物ですから。
少なくとも俺にとってはまったく別。
俺にとっては彼女と妹ぐらい別。
そりゃ彼女ができたら全然オナニーしなくなるやつおるけどね。




俺は視覚刺激なしでイけてしまう経済的なオナニストである。
エロ画像は俺の頭の中にある。
例えば今日すれ違った素敵なおねぇさんとか
笑顔の素敵な銀行窓口の女子行員とか
ジョギング中にいつも会う、コーギーを連れたメガネの女の子とか。
ヤりたい放題である。
例えばカラダの相性がばっちりな子とつきあってる時は前回のセックスの時の彼女のディテールを思い出して萌えたりね。
目尻から伝う涙とか
俺の指を舐める舌先とか
のけぞって浮き出たあばらとか
後ろから突いてる時になぞった肩甲骨から首までのラインとか。


俺は基本的にオナニー好きだ。
オナニーするのも
されるのも。
誰かがオナニーしてるのを見るのも
見られるのも。
肉体的に充足してるはずなのに、まだ快感をむさぼりくおうとする俺の浅ましさが好き。

変態だからさ。


今朝。
ジョギング中、妙にサカリがついた。
仕方なく半勃ちのまま戻ってきた。
公園の公衆トイレですっきりしてもよかったが、とにかくこの所朝はシャレじゃなく寒い。
ジョギングから帰るころには親父と姉貴は出勤、妹かなこは夢の中。
俺はいつもの通り、帰宅を台所の母親に伝えて風呂に入った。
湯船につかるまでもない。
ジョギングと予定外の発情のせいでカラダはすでに熱かった。
風呂場の冷たいマットの上に膝をつく。
さっきまで半勃ちだったチンコがもぅ完全に勃起状態だった。
朝からなにやってんだ、俺。
そんな思いはほんの一瞬で粉砕。
もちこんだローションをチンコに垂らすと鳥肌が立つような冷たさ。
でもそれすら慣れた感覚で、むしろこれからその冷たさの末に引き起こされる快感を予感させて俺のチンコの硬度はいや増した。
コンタとのセックスにローションやオイルは絶対に欠かせない。
幾度こんなオイルまみれのチンコをこすり上げられただろう。
何度この滑らかな感触の下、追い立てられただろう。
そう考えただけで俺の興奮度は上昇する。

膝立ちのままチンコをこすりあげた。
たまんねぇ。
粘液質の湿った、淫猥な音が風呂場に響いた。
コンタ。
よくこの格好でお前にフェラしてもらうよな。
四つんばいになって俺のチンコをしゃぶりあげるお前の背中を征服したくて、同時にされたくて、たまんなくなってるんやで、俺。

「ふぁ・・・・」
声が出た。
やべぇ。
なんかもっと気持ちよくなりてー。
左手で休まずチンコを追いたてながら、ぬるぬるした右手で左の乳首をなで上げた。
電流。
俺の乳首は感度が悪い。
その乳首ですらコレだ。
もっと気持ちよくなれるところがあるやろ、俺。
ほら、入れろや。
誰も見てねぇよ。
その指をさ。

もぅ自分でヒクついているのがわかるぐらいのアナルに。


さらにローションを右手に追加して後ろから手を伸ばす。
尾てい骨から滑らすとまた声を漏らしてしまった。
もっと深く触ろうと自然と上体が前に倒れる。
俺のアナルは数え切れないほどコンタのチンコとバイブをくわえ込み、いまやすっかりセックスのための器官だ。
いとも簡単に俺の指を一度に３本飲み込んだ。
「う・・ふぅ・・・・っ」
第二関節まで埋めただけなのに気持ちよすぎて声が殺せない。
これからこの指がどう暴れるか。その快感をカラダが先取りしてしまうのだ。
それほどに俺の体は変わった。
指を挿入したとたん、左手の中のチンコの硬度も更に増した。
もっと奥へ。
もっと激しく。
コンタ。
「き・・もち・・イ・・・」
指をできるだけ深く埋めて。
指を曲げて。
何度も引っかくように動かすと、腸粘膜とローションと空気がまたも湿った音で俺を辱めた。
ナニしてんだ俺。
まだ時間は７時をまわったばかり。
こんな格好で。
コンタ。

・・・たまんねぇ。



かろうじて保っていた上半身のバランスも快感の波にいとも簡単に崩された。
もぅどうでもいい。
早く上りつめたい。
冷たいマットに左頬をすりつけて
尻をつきだした状態で
左手でチンコを追いたて
右指でアナルを抉る。


「んく・・・」

身に寄せてくる快感の波を楽しむ余裕すらなく俺はマットにザーメンをまき散らした。



それからしばらく汚れたままのマットの上であぐらをかいて快感の余韻と独特の倦怠感に浸った。
頭の芯が痺れて思考回路は完全にミュート。


そんな俺の今朝の風景。



ああそうだ。
今度コンタのオナニー見せてもらおう。
どんな顔でイくんだろ。



好きじゃないから、オナニーするわけじゃない。
体が満ち足りないから、オナニーするわけじゃない。
むしろ逆。

好きだから、
何度も君を思い出したいから。

それが俺のオナニズム。