先週中頃。
竹山さんが昼休みにランチに誘ってくれた。
「今日は俺の奢りやからなー」
珍しいこともあるものだ。
竹山さんは３６歳にして３人の子持ち、いつも小遣いが少ないとぼやいているような人で、第一いつもは奥さんの作った弁当持参で殆ど外に出ない。
いつもはキャバリエ氏に誘われて昼食を摂ることが多いのだが、そういうワケで３人でソバを食いにいくことになった。

１回生の時にもらったテキストを探していて、偶然懐かしい本を見つけた。



「完全自殺マニュアル」

金曜の夜、発情したコンタを無視し久しぶりにカラオケに流れた。
ボックスで俺との距離をつめようとするコンタをうまくかわしながら１時間、あと５分、というところになってコンタが拗ねたようにぼそりと言った。
「なんで触らせてもくれんねん・・・」
「明日まで我慢しよーや。ここまでひっぱったんやし」
「んじゃ、キスだけでも・・」
「アホ、キスなんかしてみぃ、俺が我慢できんワ」
「大体なんで我慢せなアカンかがわからん」
「空腹は最高の調味料、ってな」
「空腹すぎて死ぬワ」
ソファに浅く腰かけて膝に肘をついて頭を垂れるコンタ。
珍しく肩を落としているのが可愛くもあり楽しくもあり。
俺は対面のソファから体を乗り出してコンタの耳元に口を寄せた。

「明日はさ、楽しませてやるからさ」

俺の言葉とともに吐き出される僅かな吐息にすらコンタの体がぴくりと反応したのが分かった。
「だから、寄り道せんと俺んトコに走って来いよ？」

基本的に「したくないことは極力しない」主義だ。
だが、したくなくてもしておかないとのちのち進退窮まることになる事ってのにも当然生きてりゃ多々でくわす。
俺の少ない人生経験上ですら「受験勉強」「卒業論文」「仲直り」等等ことかかない。
今回も多分それに近い。

本当のところ、健康的にブログを書く気力はまだ復活していないのだが、このへんで書いておかないと多分なし崩しに半永久的放置、にもなりかねない予感が俺の中に芽生えて急に焦った。
そう、今かなり焦ってブログを書いている。

こんな気持ちの時だからこそ書いたほうがいいこともある。

投げ出したいものを無責任に投げ出してもいい年代は終わった。
これまでのブログのように突然最終回にも自然消滅にもしたくない。


ちょっと無理矢理書いてみるブログ。
だからといって嫌々書いているわけではないのでそこのところどうかひとつ。

この土日。
コンタは出張だった。


目のこともまだ言えず、風邪を引いて高熱にうなされたことなども伝えないまま週末を一人で過ごす。
コンタの仕事は最近忙しい。
きっとかなりへばってる。
ストレスや不満や困難を顔や言葉にださないコンタを、俺のことで煩わせたくなかった。

相変わらずの放置にも関わらず皆さんホントありがとうございます。





朝から体調が悪かった。
いつもはしっかり摂る朝食も喉を通らなかった。
何も言わないが心配そうな視線を送ってくる母親に気づかないふりで家を出たが、世界はふわふわとこころもとない。

生まれ生まれ生まれ生まれて生のはじめに暗く
死に死に死に死んで死の終わりに冥し