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自分の中の両極を、自分の中のけだものを。 制御し飼い馴らす方法を探す旅。
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高い鼻ほどよく折れる。
ども。

風邪ぎみでちょっとしんどいレンジです。

チンコ丸出しで寝ていたせいでしょう。

自業自得です。





俺は年上の女が好きであります。

別におごってくれるからとかじゃなく(笑)

甘えさせてくれるからとかでもなく(甘えたくないし。)

分別がついてるからでもなく(分別に年は関係ないし。)

ましてや

ドライなつきあいができるから、というわけでもない。(年がいくほどウェットだ。)





年上の女は、年下の男を、年が下である、というだけの理不尽な理由で目線下に見る。

姉さん風が吹き荒れるわけだ。

みなさん心して下さいませ。

今弟のようにかわいがっている後輩や近所の少年もまた

「男」というけだものであることを。



俺が年上の女を好きなのは

弟のような仮面にだまされて優位にたったつもりの彼女たちが

俺の「男」を感じた瞬間に見せる

怯えと期待に満ちた目が好きだからだ。

鬼畜ですみません。

そしてそして

室長とかやってて部下いっぱい抱えてて、ちょっと贅沢めの一人暮らし満喫しててそれなりにプライドの高い「おねーさま」を隷属させるのがたまらんからだ。

鬼畜ですみません。

ぐは。





20の夏にバーで知り合った「和美」はそんな女だった。

1度目はオーナーに連れて行ってもらったとき。

カウンターで隣の部下らしき男を口汚く罵っているところをみかけた。

ああいう女は一度泣かせるに限る、と思った。

2度目は一人で飲みにいったとき。

何人かの女友達相手に饒舌に何かをまくしたてていた。

根拠のない幸福論だったように記憶する。

幸せは自分で見つけるもんだ、とかなんとか。

ああいう女に何かを哀願させてみたい、と思った。

3度目はまた一人で出向いたとき。

今度は彼女も一人だった。

俺はカウンターの彼女の二つ隣に座った。

話かけてきたのは彼女。

話の間じゅう、俺を下にした口調をやめなかった。

この女ならいいMになるなぁ、と思った。



33歳、独身。市内で一人暮らし。

貿易関係の会社で勤務、英語・ドイツ語堪能。

去年から課長職。

会える時間がなかなか合わない同い年の彼氏がいるが結婚は考えていない。

故郷は和歌山。

俺相手にまたもあの幸福論をぶちかましながら彼女はかなり酔った。

酔うと、和歌山弁が出た。

店を出てタクシーで送る、という俺の申し出を

「下心みえみえ」

とよっぱらいの分際で失礼きわまりない言葉で断りやがったから

「あんたみたいな女には下心もわかんわ」

と、その日ははじめて敬語を使わずに言ってやった。

「人からもらう幸せに気がつかへん女やん、あんた。」

「・・・」

「自分ひとりでなんでもできるやれるて思てるような思いあがった女やん」

「あんたなんかに」

「俺なんかになに?」

俺はさっさとタクシーを拾って彼女だけをのせた。

「続きは明日や。せいぜいくだらん自論ぶちかましてくれ」

泣きそうに歪んだ表情の女をのせてタクシーが走り去った。





次の夜はすごい雨で、それでも俺が着いたとき和美はもうカウンターで飲んでいた。

時間がずれたのか、客はほとんどいない。

隣に座っても彼女は俺をちらりと見ただけで無言だった。

ジンを飲みながら俺も黙っていた。

15分ほどたったころ、トイレにたった彼女を俺は追いかけて女性用トイレの前で彼女を捕まえた。

彼女は泣いていた。

彼女を無人の女子トイレの一番奥の個室に連れ込む。

彼女は悲鳴すらあげなかった。

静かに泣きながら俺に抱きついてきた。

ごめんね。

俺全然あんたのことかわいそうだとか思えへん。

そんなに泣いても俺がもっといじわるになるだけやし。

俺はしがみついてきた彼女の肩をつかんでひきはがした。

ひきはがしてすこし口紅の剥げた唇を人差し指でなぞった。

しばらくして、キスをしてきたのは彼女の方からだった。

ヘタクソなキスだった。

はじめは彼女の好きなようにさせていたがすぐに飽きた。

彼女を個室の壁におしつけ両手首をまとめてつかみあげるとその目に怯えの色が浮かんだ。

そういう目がええねん。

俺の舌が彼女の甘いカクテルの匂いの残る歯列をなぞりやわらかい舌を吸うと吐息が鼻からなんども漏れた。

耳を舐めて鎖骨を甘噛みした時、キィ、とトイレのドアが開いて人の気配がした。

和美の体が緊張にこわばる。

俺は和美の太ももに指を這わせた。彼女がビクッと俺を見る。

 

 ええねぇ、その顔。



耳元で囁いた。

 

 バレたら困るやんな?会社近いし。

 静かにせんとね。



太ももからゆっくり撫で上げて生暖かい空気の制する場所へ。

下着の上からなぞるともうすでに湿り気があった。



 すごいやん、もぅ濡らしてるの?

 

和美は何度も荒れそうになる吐息を抑えながら泣きそうな顔で俺を見た。



 こんなトコで濡らしてるて、ヤバくない?

 あの部下の男の子とか知ったらびっくりするやろなぁ。



爪先で何度もなぞるうちに和美の吐息が浅く早くなってきた。

別の個室で水が流れて、続いて洗面台で水が放たれる音。

 

 あんなにえらそにゆぅてるくせになぁ。

 トイレでこんなに濡らして、恥ずかしくないん?



うう、と和美が声を漏らしたと同時にトイレのドアが閉まり、また女子トイレは俺たち以外いなくなった。

俺は右手で和美の両手首をつかんだまま左手でいつまでも下着の上からゆるくな

ぞる。

10分。

和美の下着ごしにクリトリスがわかるほどになったころ、和美がんん、と声をあげた。

「なに?」

「じれったいわ・・・触るならちゃんとしてよ」

俺は笑った。

「それが人にもの頼む態度?」

「何ゆぅてんの・・・」

「俺は別にこのまま帰ってもぇぇんやし?」

「・・・っ」

「ぐしょぐしょのまま帰ったら?」

「・・・・どないしたらえぇん・・・」

「それぐらい分かるでショ?課長さん。」

「・・・・・」

「人に何かお願いするときは?」



お願い、ちゃんと触って。



そういうまでさらに5分かかった。

ただしそれから10分後には店を出て

30分後には彼女のマンションにいた。





彼女とはその夜きりだった。

二度もセックスする気はなかったし、もとより彼女もそのつもりだったと思う。

でなければ

あんなに自分を解放するわけはない。

従順な女。

命令されて濡れる女。

女の子の魅力は二面性、そしてそのバランス。



恋人にこういう姿を少しでも見せていたら会う時間ももっと増えるだろうに。







高い鼻ほどよく折れる。

有能、辛辣、見栄っ張り。そして高慢な女ほどよく堕ちる。





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