レンジです。
風邪ひきました。
でも今日もバイトです。
まだ微熱です。
休むに休めません。
股間のバカ息子もしょんぼりです。
ここ2-3日食欲のない俺にオカンがめずらしく
「ゼリー食べ。」
と、もってきたのは
マンナンライフのこんにゃく畑♪
母よ。これはゼリーではありません。
消化に悪い食べ物です。
俺には幽霊が見えない。
でもすごくイヤな場所が時々あって、口では表現しにくいんやけど
「あぁぁあなんか違う」ってな。
ヒトでもたまにおる。
とおりすがりに鳥肌たつヒト。
小学生の時からそうやったから、みんなそうやと思ってた。
高2の時、2軒隣に住む幼馴染、カツミが「狐憑き」やゆぅて(アナログ。)お祓いのおばさんまでやって来て、近所が大騒ぎになった。
大暴れするカツミを押さえる係をいいつけられた俺に、お祓いのおばさんは
「・・・・この子がかわいそうやないの。他のヒトにやってもらお」
「ええ?ラグビーやってるしこの子やったら大丈夫です。力ありますよ」
いいはるオカンを無視して俺に
「無駄に感じる子ォはあてられやすいねん。守れんで、うち。」
俺はどうしたらいいんでしょう。
オカンはやれというし、おばさんはなんか怖いことゆぅし。
するとお祓いの助手らしきお兄さんが、こちらへ、と俺を連行した。
その無口な山伏は俺を彼らの乗ってきたワゴン車に連れ込み
俺の首にでかい数珠をかけ、
きつい匂いのする粉をこれでもかと俺にふりかけ、
1時間ずっとお経を唱えていた。
怖すぎねぇ?
ようやく口を開いた彼は俺が「霊感もち」であることを告げた。
でもたいして珍しくはなく、100人にひとりはそうらしい。
そして山伏は
イヤだと感じる場所、鳥肌がたったり寒気・眩暈・眠気がくる場所には近づかないこと、(それほど強い霊感ではないので相手に働きかけが出来ないからだとさ。)
どうしてもそこにいかなければならない時は「息を吐く」ことに意識をもっていくこと、
それと、ある梵字を書いた紙を渡されて、この梵字の形を覚えて、いつでココロに思い浮かべることができるようにしておくこと、
などなどを語り、俺をワゴン車から解放した。
「修行したら見えるようになりますけど・・・イヤでしょう?」
帰宅する俺に山伏がニヤリと笑った。
その日一番こわかったのはその笑顔だった。
そういえばその山伏は岸谷五郎に似ていた。
おかげさまで俺は相変わらず役たたずな霊感とやらには振り回されることなく絶好調な人生を邁進中だ。
授業中誰かにピアスをひっぱられたり
鳥肌のたつ空気に伴走されたり
部屋の電化製品が奥から順番におちたり
そんなことはたまにあるにしても。
昔から熱を出すといやな夢をみる。
必ず黒い人影が部屋を抜けていく。
何度も、何度も。
やがて俺の足元でうずくまる。
俺の左足首を押さえる。
押さえながら俺をのぞきこむようにする黒い影。
もしかしたら、夢じゃないんかな・・・・?
近いうちにまたお会いするかもしれない、黒い影。
風邪ひきました。
でも今日もバイトです。
まだ微熱です。
休むに休めません。
股間のバカ息子もしょんぼりです。
ここ2-3日食欲のない俺にオカンがめずらしく
「ゼリー食べ。」
と、もってきたのは
マンナンライフのこんにゃく畑♪
母よ。これはゼリーではありません。
消化に悪い食べ物です。
俺には幽霊が見えない。
でもすごくイヤな場所が時々あって、口では表現しにくいんやけど
「あぁぁあなんか違う」ってな。
ヒトでもたまにおる。
とおりすがりに鳥肌たつヒト。
小学生の時からそうやったから、みんなそうやと思ってた。
高2の時、2軒隣に住む幼馴染、カツミが「狐憑き」やゆぅて(アナログ。)お祓いのおばさんまでやって来て、近所が大騒ぎになった。
大暴れするカツミを押さえる係をいいつけられた俺に、お祓いのおばさんは
「・・・・この子がかわいそうやないの。他のヒトにやってもらお」
「ええ?ラグビーやってるしこの子やったら大丈夫です。力ありますよ」
いいはるオカンを無視して俺に
「無駄に感じる子ォはあてられやすいねん。守れんで、うち。」
俺はどうしたらいいんでしょう。
オカンはやれというし、おばさんはなんか怖いことゆぅし。
するとお祓いの助手らしきお兄さんが、こちらへ、と俺を連行した。
その無口な山伏は俺を彼らの乗ってきたワゴン車に連れ込み
俺の首にでかい数珠をかけ、
きつい匂いのする粉をこれでもかと俺にふりかけ、
1時間ずっとお経を唱えていた。
怖すぎねぇ?
ようやく口を開いた彼は俺が「霊感もち」であることを告げた。
でもたいして珍しくはなく、100人にひとりはそうらしい。
そして山伏は
イヤだと感じる場所、鳥肌がたったり寒気・眩暈・眠気がくる場所には近づかないこと、(それほど強い霊感ではないので相手に働きかけが出来ないからだとさ。)
どうしてもそこにいかなければならない時は「息を吐く」ことに意識をもっていくこと、
それと、ある梵字を書いた紙を渡されて、この梵字の形を覚えて、いつでココロに思い浮かべることができるようにしておくこと、
などなどを語り、俺をワゴン車から解放した。
「修行したら見えるようになりますけど・・・イヤでしょう?」
帰宅する俺に山伏がニヤリと笑った。
その日一番こわかったのはその笑顔だった。
そういえばその山伏は岸谷五郎に似ていた。
おかげさまで俺は相変わらず役たたずな霊感とやらには振り回されることなく絶好調な人生を邁進中だ。
授業中誰かにピアスをひっぱられたり
鳥肌のたつ空気に伴走されたり
部屋の電化製品が奥から順番におちたり
そんなことはたまにあるにしても。
昔から熱を出すといやな夢をみる。
必ず黒い人影が部屋を抜けていく。
何度も、何度も。
やがて俺の足元でうずくまる。
俺の左足首を押さえる。
押さえながら俺をのぞきこむようにする黒い影。
もしかしたら、夢じゃないんかな・・・・?
近いうちにまたお会いするかもしれない、黒い影。
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