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自分の中の両極を、自分の中のけだものを。 制御し飼い馴らす方法を探す旅。
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あの鉄の鳥に乗って。
日曜日。



うっかり買ってしまった車の納車日だ。

9時にコンタがやってきて、朝メシ食ってから(もちろん朝メシは俺担当。)ネッツトヨタへ。



新車のbBを前に嬉しそうなのはなぜかコンタで、担当のお兄ちゃんも

「どっちがオーナーかわかりませんねぇ」

と失笑。

それぐらい俺は淡白。

事務的な説明と、ナビのおおまかな説明(聞いてもさっぱりわからない。使いこなせるかどうかすら不明。HDD付きの不必要に高性能なシロモノ・・・だってオーディオがすごくいいからさ。)が済んでようやく町へ出る。

新しいビニールの匂い。

助手席にはコンタ。

二人でさんざん匂いまくって選んだ芳香剤を置いて

さあどこへ行こう。



コンタの提案でロマンティック街道(笑)と呼ばれるレストランが並ぶ道路沿いに新しくできたイタリアンレストランで昼メシを食うことになった。

駐車場が充実しているせいかまだ12時にもなっていないのに店内は家族連れとカップルでいっぱいだった。

あきらかに俺たちは浮いていた。

ベーコンのスモークテイストが印象的なトマトソースのパスタをフォークにくるくると巻きつけながらコンタが言った。

「車と女って似てるらしいで」

焼きたてパンを口に放り込んだばかりだった俺はんん、と目で続きをうながした。

「車をすぐのり変えるやつは女の入れ替わりも激しいってさ。」

パンをミネラルウォーターで飲み込んでコンタの言葉を待ったが、コンタはパスタを口に運んだところだったので俺が言った。

「俺はあてはまらんやん。女のサイクルは早いけど車ははじめてやしバイクも大事にするほうやし・・・この車かて廃車にするまで乗りたおすつもりやのに」

パスタを嚥下したコンタが笑った。



「乗り換えんなよ。」

俺から。





ゆっくりとランチを終えてまた町を走り出した。

どこにいこうか、と二人で漠然といいあうが目的地はきまらない。

こんなドライブもコンタとなら楽しい。

大学の悪友連中の話、マサハルの話。

コンタのバイト先の話、俺の家族の話。

俺とコンタは平日ほとんどメールも電話もしない。

メールが1日1往復すればいいほうで、電話は3日に1回程度。

大学で顔をあわすのも1週間に2日。

だからこそこうしてすごす週末が退屈なものにならないのかもしれない。

エアコンをつけずに窓をあけると秋の匂いのする涼しい風が心地いい。

気がつくと車はいつのまにか兵庫県を走っていた。

信号待ちで止まった俺たちの上を飛行機が過ぎていく。

突然コンタが



「空港いこか」

と言い出した。



確かに伊丹空港まではそんなにかからない距離だった。





子供じゃあるまいし、飛行機なんか見て何が楽しいねん、とぶつくさいう俺に、コンタはあはは、と笑っただけで何も言い返してこなかったので俺もぶつくさいうのをやめた。

空港前のパーキンク゜に車を止めてターミナルビルへと向かった。

ターミナルビルは連休の最終日のせいか俺の想像よりも人出があった。

展望台に着くとやはり子供が多い。

コンタが俺の横で子供のように柵から身を乗り出すようにして離発着の旅客機を嬉しそうに指差すので俺もついついつられた。

風は涼しい。

隣にコンタ。

楽しそうにあの飛行機はどこ行きやろ、とかトラブル起きたらびびるなぁ、とか一生懸命になって話しかける、俺の恋人。

「なぁ、れん、旅行行きたいなぁ。」

「どこがええん?」

「ニュージーランド!」

「ここからは無理やで。関空いかな」

「わかっとるわぃ。でもどこでもえぇワ。飛行機乗って、おまえと旅行いきたいなぁ。」

離陸したばかりの飛行機を目で追いながらコンタは言った。

「そない思いながら飛行機見たらこれがかなりワクワクやねんで?」

笑いながら言うコンタ。

俺はいつもお前のその笑顔に救われる。

俺が忘れた大切なものをひとつづつ思いださせてくれる、無造作で優しい言葉たち。

確かに。

そうやなコンタ。

コンタが俺の手をゆっくりと握った。

俺の胸につかえた甘いものは鉄の鳥の翼に乗って昇華する。

つまらないはずの風景がせつない風情にかわる。

風は涼しい。

いい午後だ。



コンタの手を握りしめて、俺はいつまでも滑走路をみつめていた。







その夜はなんとなく俺もコンタもいつもより気分がハイになっていて、セックスもずいぶん性急なものになった。

コンタにも俺にも余裕がなくて、必死で抱き合った。

体の存在がもどかしい。

そう思った。

ただ早くつながりたい。

そう思った。

前戯もなくキスを貪って。

かわす言葉を少ない。

コンドームをつける余裕もないぐらいにコンタは俺を求めて

コンドームをつけろと請求する余裕もないぐらい俺はコンタを求めた。

二人でめちゃくちゃに乱れながら、俺の直腸にコンタは2回射精した。

俺は3回、シーツを汚した。







そんな夜だった。























長いわりにエロくなくて申し訳ない(笑)

ここからエロ部分書き始めたらどのぐらいかかるやろ・・・(汗)



昨日のコンタの中出しのおかげで

今日1日腹の調子が悪かったレンジでした。

とほほ・・・・







やっぱりコンドームはしないとね。

今日の教訓でした。

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