雨ですな。
4時間前。
バイトから帰ってきてまだ冴えた頭でハンゲを開いた俺。
ばばぬきフロアでまた話しかけてくるばか者。
朝の4時やで?
そう。
俺の伝言板を独りよがりな欲求で汚しまくり
お嬢様方にお叱りとからかいを受けながらも
全然懲りてない
通称「ハンゲ少年」である。
高校生の分際でこともあろうに俺とセックスしたいとまでぬかし、俺に口汚くののしられてもまったく意に介しない。
ここしばらくは相手にせず放置していたのだが、昨日は気がむいたのでチャットに応じた。
「やっと振り向いてくれたんですね」
「振り向いてねぇ(怒)いい加減ウザイからカキコとかやめろ」
「れんじさんが無視するからです」
「なんでいちいちお前のために自分の時間つかわなあかんねん」
「俺がれんじさん好きだからです」
「俺はお前のこと全然好きちゃうぞ」
「そんなのどうでもいいんです」
相変わらずの自己中ぶり。
そのときの俺の腹の中は真っ黒。
怒りとむかつきといらだたしさと。
そしてそれに付随して湧き上がる破壊衝動。
チャットでよかった。
目の前にいたら、顔がわからなくなるぐらい殴ってる。
この衝動。
どう押さえればいい?
俺はそいつに電話番号を聞いた。
簡単に、いやむしろ嬉嬉として番号を教える浅はかな高校生。
カレはこの後、泣くことになる。
番号非通知で電話をかけた。
ワンコールもしないうちに電話はとられたが相手は何もいわない。
「おい」
「はい」
「よぉ。」
「・・・はぃ」
「なんやねん、いきなりテンション下げやがって」
「ほんまにれんじさんですか?」
「ああそうや。おまえがセックスさせろてゆぅてるレンジや」
「信じられへん・・・」
「お前なんていうの、名前」
「あ・・・俺、リョータです」
声が震えていた。
「リョータね。」
そんなに震えんなよ。
俺の中は残酷なもので満たされる。
いじめたくなるやん。
チャットの中では横柄で生意気で怒涛のごとく俺への感情をたたきつけてくるリョータがケイタイのむこうで呼吸すら震わせている。
電話の向こうで泣く女の子みたいや。
「せっかく電話したってんから何か言えや」
俺の声は自分でもゾッとするほど穏やかだ。
ココロの中はドス黒いものでいっぱいやのに。
「す・・すみません・・・なんか緊張して・・・」
「深呼吸してみ、ちょっと落ち着け」
「れんじさんやさしいんですね・・・・それやし・・・声も・・・」
感嘆したようなリョータの声。
おまえは分かってない。
今の俺が優しいというなら、悪魔すら善人だ。
「リョータさ、なんで俺とセックスしたいの?」
「それは・・・」
リョータは口ごもる。
チャットや伝言板ではさんざん好きだと豪語しているくせにいざとなると口に出せない。
所詮こいつの性欲はバーチャルだ。
「俺の日記読んで、俺とセックスしたくなったんやろ?」
「・・・はい」
「もともと男が好きなん?」
「いえ・・・」
リョータの息遣いは荒い。
緊張と、いくばくかの興奮。
「俺の日記読んで、チンコでかくしてもぅたんや。」
「はい・・・なんかわけわからんくなってもて・・・」
「俺がコンタに突っ込まれてる思たら興奮するんや」
うう、とリョータが苦しげに呻いた。
「俺のケツに突っ込みたい・・・?」
「・・・・」
リョータの呼吸がまた乱れてく、と声がまじった。
「今チンコ触ってるやろ」
「・・・」
「ちゃんと返事せぇや」
「すみません・・・・でも・・・」
「でもやない。なんで勝手にチンコでかくしてんねん。おまけに勝手に触りやがって」
「すみません・・・」
声が泣きそうで、でもその呼吸にあえぎが混じる。
「俺に突っ込むとこ想像したんか」
「うん・・・」
「何がうん、やねん、ハイやろ!」
「はい・・・」
「俺フェラチオ上手なんやで・・・・?」
「ああ」
リョータが呻いた。
ちょろい。
ちょろすぎる。
「おいおいもぅチンコ触るなよ」
「そんなん無理です・・・・・っ」
「触んな」
ふぅぅぅ、とリョータが泣きそうな声を上げた。
「絶対触るなよ」
「れんじさん・・・・」
「失礼やろ、せっかく俺が電話したってるのに」
「でも・・・・」
「うるさい。ゆぅこときけんのやったらもぉ切るで。俺聞き分けのない子ォ嫌いやし」
「れんじさん・・・・・・っもぅ触らへんから、触らへんから、もっと声きかせてください・・」
「あはは。えぇ子やな。しゃぶってやりたいわ」
リップサービス。
リョータが喘いだ。
「今チンコどうなってんの?」
「え、あの・・・・」
「教えろや」
「もぉビンビンです」
「サイアクやな。俺がわざわざ電話したったのに」
「ごめんなさい・・・・っでも・・・・」
「もぉどうせガマン汁も出てるんやろ」
「はい・・」
リョータの声はずっと苦しそうだ。
ああ。
おもろいわぁ。
チャットなら高笑いしてるとこや。
喉元までこみ上げてくる笑いをなんとか抑えながら俺は続けた。
「俺の口の中でイきたい?」
「ぅぅ」
「それともアナルがイイ?」
リョータがケイタイの向こうですすり泣きだした。
「どしたん」
「れんじさん、チンコが、チンコが」
チンコがどうかしましたか?
「もぉがまんでけへん・・・っ」
「触るなよ」
「いややぁ」
「じゃ切るわ」
「いやや」
「ほな触るな」
「なんでこんなことするんですか」
17の少年がしゃくりあげながら俺を非難する。
「ひどいです・・・・」
あはは。
ふざけんな。
「お前がやってることも、こういうことなんやで。」
リョータの返事を待たずに俺は電話を切った。
独りよがりで相手のことを考えない。
自分の欲望だけを相手に押し付ける。
俺は幸いにも少しばかり精神的に図太く生まれついているし、ストーカーされた経験もあるから少々のことでは動じないが、お前ぐらいしつこく話しかけられたら普通の女の子なら精神的にしんどくなる。
伝言板だって俺が気がついた時にコメントがついてないやつは全部削除してる。
20じゃきかない。
十分迷惑。
もぅおまえの猶予期間は終わったんや。
消えろ。
というわけで
お騒がせしておりましたハンゲ少年リョータ。
一刀のもとに始末してございます。
4時間前。
バイトから帰ってきてまだ冴えた頭でハンゲを開いた俺。
ばばぬきフロアでまた話しかけてくるばか者。
朝の4時やで?
そう。
俺の伝言板を独りよがりな欲求で汚しまくり
お嬢様方にお叱りとからかいを受けながらも
全然懲りてない
通称「ハンゲ少年」である。
高校生の分際でこともあろうに俺とセックスしたいとまでぬかし、俺に口汚くののしられてもまったく意に介しない。
ここしばらくは相手にせず放置していたのだが、昨日は気がむいたのでチャットに応じた。
「やっと振り向いてくれたんですね」
「振り向いてねぇ(怒)いい加減ウザイからカキコとかやめろ」
「れんじさんが無視するからです」
「なんでいちいちお前のために自分の時間つかわなあかんねん」
「俺がれんじさん好きだからです」
「俺はお前のこと全然好きちゃうぞ」
「そんなのどうでもいいんです」
相変わらずの自己中ぶり。
そのときの俺の腹の中は真っ黒。
怒りとむかつきといらだたしさと。
そしてそれに付随して湧き上がる破壊衝動。
チャットでよかった。
目の前にいたら、顔がわからなくなるぐらい殴ってる。
この衝動。
どう押さえればいい?
俺はそいつに電話番号を聞いた。
簡単に、いやむしろ嬉嬉として番号を教える浅はかな高校生。
カレはこの後、泣くことになる。
番号非通知で電話をかけた。
ワンコールもしないうちに電話はとられたが相手は何もいわない。
「おい」
「はい」
「よぉ。」
「・・・はぃ」
「なんやねん、いきなりテンション下げやがって」
「ほんまにれんじさんですか?」
「ああそうや。おまえがセックスさせろてゆぅてるレンジや」
「信じられへん・・・」
「お前なんていうの、名前」
「あ・・・俺、リョータです」
声が震えていた。
「リョータね。」
そんなに震えんなよ。
俺の中は残酷なもので満たされる。
いじめたくなるやん。
チャットの中では横柄で生意気で怒涛のごとく俺への感情をたたきつけてくるリョータがケイタイのむこうで呼吸すら震わせている。
電話の向こうで泣く女の子みたいや。
「せっかく電話したってんから何か言えや」
俺の声は自分でもゾッとするほど穏やかだ。
ココロの中はドス黒いものでいっぱいやのに。
「す・・すみません・・・なんか緊張して・・・」
「深呼吸してみ、ちょっと落ち着け」
「れんじさんやさしいんですね・・・・それやし・・・声も・・・」
感嘆したようなリョータの声。
おまえは分かってない。
今の俺が優しいというなら、悪魔すら善人だ。
「リョータさ、なんで俺とセックスしたいの?」
「それは・・・」
リョータは口ごもる。
チャットや伝言板ではさんざん好きだと豪語しているくせにいざとなると口に出せない。
所詮こいつの性欲はバーチャルだ。
「俺の日記読んで、俺とセックスしたくなったんやろ?」
「・・・はい」
「もともと男が好きなん?」
「いえ・・・」
リョータの息遣いは荒い。
緊張と、いくばくかの興奮。
「俺の日記読んで、チンコでかくしてもぅたんや。」
「はい・・・なんかわけわからんくなってもて・・・」
「俺がコンタに突っ込まれてる思たら興奮するんや」
うう、とリョータが苦しげに呻いた。
「俺のケツに突っ込みたい・・・?」
「・・・・」
リョータの呼吸がまた乱れてく、と声がまじった。
「今チンコ触ってるやろ」
「・・・」
「ちゃんと返事せぇや」
「すみません・・・・でも・・・」
「でもやない。なんで勝手にチンコでかくしてんねん。おまけに勝手に触りやがって」
「すみません・・・」
声が泣きそうで、でもその呼吸にあえぎが混じる。
「俺に突っ込むとこ想像したんか」
「うん・・・」
「何がうん、やねん、ハイやろ!」
「はい・・・」
「俺フェラチオ上手なんやで・・・・?」
「ああ」
リョータが呻いた。
ちょろい。
ちょろすぎる。
「おいおいもぅチンコ触るなよ」
「そんなん無理です・・・・・っ」
「触んな」
ふぅぅぅ、とリョータが泣きそうな声を上げた。
「絶対触るなよ」
「れんじさん・・・・」
「失礼やろ、せっかく俺が電話したってるのに」
「でも・・・・」
「うるさい。ゆぅこときけんのやったらもぉ切るで。俺聞き分けのない子ォ嫌いやし」
「れんじさん・・・・・・っもぅ触らへんから、触らへんから、もっと声きかせてください・・」
「あはは。えぇ子やな。しゃぶってやりたいわ」
リップサービス。
リョータが喘いだ。
「今チンコどうなってんの?」
「え、あの・・・・」
「教えろや」
「もぉビンビンです」
「サイアクやな。俺がわざわざ電話したったのに」
「ごめんなさい・・・・っでも・・・・」
「もぉどうせガマン汁も出てるんやろ」
「はい・・」
リョータの声はずっと苦しそうだ。
ああ。
おもろいわぁ。
チャットなら高笑いしてるとこや。
喉元までこみ上げてくる笑いをなんとか抑えながら俺は続けた。
「俺の口の中でイきたい?」
「ぅぅ」
「それともアナルがイイ?」
リョータがケイタイの向こうですすり泣きだした。
「どしたん」
「れんじさん、チンコが、チンコが」
チンコがどうかしましたか?
「もぉがまんでけへん・・・っ」
「触るなよ」
「いややぁ」
「じゃ切るわ」
「いやや」
「ほな触るな」
「なんでこんなことするんですか」
17の少年がしゃくりあげながら俺を非難する。
「ひどいです・・・・」
あはは。
ふざけんな。
「お前がやってることも、こういうことなんやで。」
リョータの返事を待たずに俺は電話を切った。
独りよがりで相手のことを考えない。
自分の欲望だけを相手に押し付ける。
俺は幸いにも少しばかり精神的に図太く生まれついているし、ストーカーされた経験もあるから少々のことでは動じないが、お前ぐらいしつこく話しかけられたら普通の女の子なら精神的にしんどくなる。
伝言板だって俺が気がついた時にコメントがついてないやつは全部削除してる。
20じゃきかない。
十分迷惑。
もぅおまえの猶予期間は終わったんや。
消えろ。
というわけで
お騒がせしておりましたハンゲ少年リョータ。
一刀のもとに始末してございます。
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