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自分の中の両極を、自分の中のけだものを。 制御し飼い馴らす方法を探す旅。
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羊たちの夜。
ども。復活のわりにはなかなか更新できないレンジです
相変わらずとても多忙。
このまま年明けて、卒業してフレッシャー生活に突入なんて絶対イヤだ。
スノボいかせてくれ。












24日。午後7時。
俺は教会にいた。
日ごろの悪事と乱交を懺悔するために。






ではない。誰がするか。



一緒に過ごすはずのコンタがゼミ仲間のユリにクリスマスミサの準備スタッフを頼まれたのだ。
ユリは派手で夜遊びが大好きだがその実保守的で敬虔なクリスチャンだ。
当日の朝にコンタに電話がかかってきて、予定していたスタッフが風邪でこれなくなったから手伝ってほしいと頼まれたらしい。
コンタは辛口で女にも先輩にも容赦なくダメ出しをする男だが、女からのやむない頼まれごとに弱い。
ゼミ仲間はそのあたりを心得ている。
俺なんかに頼むとえらい目にあうことを知っているわけだ。


ことのいきさつをすまなげに話す電話先のコンタの声に少し腹がたった。
「ほな、ユリとゆっくりしてこいや」
平静を装って吐いた嘘で俺自身が傷ついた。
「準備終わったらすぐ戻るから・・・ごめんナ」
コンタの声も傷ついていた。
腹立たしさが、みるみる悲しさにかわっていくのがわかった。
そして無言で電話を切ってしまったあと、その悲しさはみるみる虚しさに変わった。
脱稿まじかの論文を無意味に何度も何度も読み返した。
何度よんでもただの文字の羅列だった。
母親が作った昼飯の焼きうどんにも味がなかった。
こんな日に限って、予定が何もない。
コンタのために予定全部前後に割り振ったんやからそれも当然。
腹は立たない。もう悲しくない。
でもなんだか何もかもがめんどくさくなって昼からジンを飲んで少し眠った。


起きたら夕方だった。
そこはかとない倦怠感を楽しみながら毛布の中でコンタのことを考えた。
会いたいなぁ。
今すぐに抱きしめたいなぁ。
今すぐにキスして欲しいなぁ。
なんでここにコンタがおらんのやろ。


1時間後、俺は泉佐野へ車を走らせていた。
教会の場所は知ってる。ゼミ全員でバザーの売り子をさせられたことがあるからだ。
会いたい。
少しでも早く。少しでも長く。



午後7時。
俺は教会にいた。
日ごろの悪事と乱交を懺悔するために。
ではモチロンない。

ひとつめの扉を開けると見覚えのある年配の女性が受付に座っていて、俺を見るとたちあがってにこやかに笑い座れる席がもうないことを詫びたあと、中へ入るよう促した。
牧師の奥さんだったか。
重い2つ目の扉をあけると軽くきしんで、牧師の説教に耳を傾けていた何人かがこちらを振り向いた。
確かに席は満員で、立ったまま神妙な顔つきで牧師の話に頷く信者もかなりいた。
俺の心の中に神もキリストもいない。
いるのは。


最後列の座席の背もたれに手をかけて、聴衆の中に目をはしらす。
この中にいるのかすらわからない。裏手の控え室や集会室にいるのかもしれない。
いや、3階の多目的部屋のどれかかも。
その間にも何人かが俺の後ろを通り過ぎ肩に腕にぶつかっていく。聴衆はどんどん増えていた。
後ろの扉は開け放たれていて、受付があったはずの空間にも人が溢れている。
受付のあの女性にユリの居場所を聞いたほうが無難だろうか。
心に神を抱く人たちが集うこの屋根の下で、俺の存在は確実に異端だ。この一人分の空間すら占有しているのも気がひけた。
そのとき、後ろから人の波がきてふいをつかれてよろけた俺の肩を掴んだ手。
「れん」


手の主は俺の手を握ったまま人ごみを丁寧にかきわけながら受付脇にある関係者用の扉の向こうへと俺を誘導した。
俺の背後で扉がゆっくり閉まって、牧師の声が遠くなった。
「迎えに来てくれたんや?」
笑っていた。
「・・・別に」
「ええ?そうなん?れんてクリスチャンやっけ?」
俺の無神論を知っているくせにそんなことを言う。
「今から帰ろ思ってて・・・でもユリが晩メシおごるゆぅてんねん」
コンタが俺の顔を覗き込んだ。
薄暗い明かりの下の笑顔。
いつでも俺を受け入れ許してくれる笑顔。


「晩メシは俺とやろ。」



そらそやな、イヴは恋人と過ごすのが定番や。


コンタは笑って、ゴメンな、と囁いてからキスをした。
神の名を称え、救世主の生誕を祝う賛美歌が遠くで聞こえる中
俺は同性の恋人のキスに勃起している。








神よ、この罪深き子羊を許し給え。







そのまま俺たちは神の館をあとにした。ユリにはコンタがメールを入れていた。





しずかなイブの住宅街の中にある公園脇に車を止めて、俺とコンタはセックスした。
買ったばかりのコンドームとオイル、何度も繰り返されるキス。
俺はコンタのチンコをアナルに咥えこんだまま2回射精した。

車に置いていたネピアは空になった。







モスバーガーに寄って晩メシを調達してから帰宅した俺たちは
救い主の名前も忘れて何度も何度もセックスをした。
射精できなくなっても、まだ。






























またもエロなし。書きたいんだけど・・・


尻の穴が痛い。もうムリ。













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