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自分の中の両極を、自分の中のけだものを。 制御し飼い馴らす方法を探す旅。
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can you hear my HEART BEAT?【res:】
南京町



今年は1月29日。

旧正月である。
俺がかつて住んでいた神戸では元町南京町で盛大な祭り「春節祭」が行われる。
子供のころから、日本の元旦の静けさとは違う、なにかはじけたような異国の祭りが好きだった。
華やかな色彩。
溢れかえる音、躍動する人々
まさしく民俗学でいうところの「ハレ」。






俺は土曜の夜の睦言にその話をした。

コンタは一度も行ったことがないという。
じゃ早速明日出かけようということになった。
「なんかさ、れんってホンマ、見た目っつーか雰囲気と中身のギャップ激しいよな」
「んぁ・・・?どゆこと」
「外ではめっちゃクール体質やん?ドライでさ。一見ちょっと近寄りがたいトコあるし。どっちかってゆぅたら動、やなくて静なイメージ。」
「んー・・・・そうなん?」
「そや。そやのに祭り好きやったりするし、セックスはウェットやし」
30分前に散々濡らした俺に返す言葉はない。
誰が俺をウェットにさせるねん。
「多分おまえみたいなんを『ツンデレ』ゆぅんやで。」
隣で仰向けに寝そべって煙草を咥えたままコンタは笑う。
笑って、それがエエねんけど、と付け足した。
「アホか」
涼しい顔でそんなこと言うな。
コンタが煙草をもみ消して憮然とした俺の横顔を見つめてる。
痛いぐらいわかる。
その視線。
「れん」
「なんや」
「こっち向いて」
「なんでやねん」
コンタがくくく、と笑う。
きぃ。
「もぉぉなんやねん!」
イライラとコンタを振り向いた俺の視界がぐらりと傾いだ。
「うお」
気がつけばコンタの胸の中。
右手でがっしりと肩を押さえられて、仰向けのコンタの胸から離れられない。

そして
鼓動。

俺は暴れるをやめてコンタの筋肉と皮膚と血と、内臓を超えて響く深いリズムに耳を澄ませた。


トトン。
トトン。
トトン。


コンタを生かすリズム。
コンタの命の脈動。

押し当てる耳ごしに感じる僅かな振動と
鼓膜に届く低い確かな拍動。

「何しとるん」
笑いを含ませてコンタが胸の奥から尋ねた。
俺はただ黙ってその音を聞いていた。
どうしようもなく、好き。
鼓動ですら俺を絡めて離さない。
トランスを引きずり出す南洋の島のリズムのように。
呼吸の音、血の蠕動、そんなものまでが俺を惹きつけてやまない。

今度は無言でコンタが俺を更にきつく抱いた。
右肘にこつりと当たったのはいつのまにかまた勃起したコンタの肉塊。

「まだ入れ足らんの・・?」
「いや・・なんか入れて欲しい気分・・・・」

照れたように笑ったコンタの鼓動が少し早くなった。



四つんばいにさせたコンタのアナルにアナルバイブを2本埋め込んだ。
俺はそのリモコンのスイッチを手元でカチカチと切り替えてはコンタの反応をうかがって楽しむ。
押し殺す喘ぎ。
噛み殺しそこねた声。
興奮する。
綺麗にしなる背中の筋肉、引き締まった尻たぶ。
興奮しすぎる。
20分もこの状態で生殺しにされて、コンタの肌はうっすらと汗を纏い勃起状態を中断する様子もないチンコの先には透明な雫がスタンドの明かりに煌いていた。
「抵抗したわりに、バイブ2本ともうまそーに食ってるやん、コンタの穴・・・」
「んく・・・」
コンタが肘で体を支えながら俺を振り返る。
コンタの後ろで俺は片膝を立てて座っていた。
「れん・・・こっちこい・・・」
「なんやねん・・・えぇ眺めやのに」
「ええから・・・」
俺はコンタの様子と意図を伺った。
頬骨の上と目尻、耳の先が紅潮している。
コンタの欲情の徴だ。
俺はベッドの上を四つんばいで這ってコンタの隣に場所をとった。
「・・・何?恥ずかしい顔、見て欲しいわけ?」
「俺の前に来い」
「前・・・・?」
ああなるほど、でもまさか。
「しゃぶってくれんの・・・?」
「いっつも無理矢理突っ込んでるくせに何を今更・・・・」
「お前から言うなんか初めてっぽくね・・?」
「知らん・・はよこい」
こんな状況で弄ばれて、それでもえらそうな態度をやめないコンタがたまらない。
俺はコンタの顔の前に膝立ちになった。
当然ながら勃起しきった俺のチンコを、コンタが四つんばいのまま咥えとった。
じゅるり、と唾液の音が俺のチンコを包み込む。
見下ろす景色は最高。
コンタが体と頭を揺さぶるたびにコンタの濡れた唇に俺のチンコが出入りする。
コンタの唾液で濡れた俺のチンコ。
俺は握ったままのリモコンのことを思いだした。

カチ。

「んぅぅ・・・っ」
コンタがチンコをしゃぶりながら呻いた。
モーターの音が唸っている。
出力は最大。
さすがに咥えたチンコを離すことはないものの、動きは完全に停止。
「何休んでんねん・・・お前から言い出したんやで、ちゃんとやれ」
「うく・・・・」
悪いなコンタ。
こんな苦しそうなお前を見て俺のチンコはまたでかくなっちゃったよ。
俺はバイブの出力を少し下げた。
鼻で荒く呼吸を繰り返しながらコンタは俺のチンコをしゃぶりつづける。
その様子にまた俺のS魂が暴走しそうになる。
コンタの髪を掴んで、強引に腰を動かしで喉にチンコを突き刺す。
「うぐぅ・・・」
苦しそうなコンタの顔、
出力を上げる。
「んんううぅ」
苦しそうなのにそれだけじゃないコンタの呻き。
くそっ。
俺のチンコ以外のモンでそんなに気持ちよさそーにすんな・・・
興奮。
嫉妬。
興奮。
瞋恚。
欲情。
自分の感情がコントロールできない。
バイブで乱れるコンタが好き。
でもイヤ。
バイブで乱れるコンタに異常に興奮する。
でもイヤ。
誰に対してか分からない矛盾した怒り、そして興奮。
暴力的な感情。

たまらなくなる。

俺は乱暴にコンタをチンコから引き剥がして、コンタの背後に回った。
腸液で濡れたアナルバイブを2本まとめてゆっくりと引き抜く。
「うふぅ・・・っっ」
「コンタ、もぉ入れるから」
「ん・・・」
バイブを引き抜いたばかりのアナルはまだ広がったまま。
物欲しげに収縮を繰り返していた。
手早くゴムをつけて、ローション使って。
みっちりとしたコンタの腰骨を掴んで、ひきよせるようにして一気に根元まで埋め込んだ。
「うぐうぅ・・っれん・・・っっ」
コンタが苦しそうに首を落として喘いだ。
コンタの腸壁は短い間隔で俺のチンコを締め付ける。
その刺激に抗うように俺はゆっくりとカリが出るがでないかのところまで引き抜いた。
「んう・・・・ふぅ・」
コンタの声に色が混じった。
再び奥まで突いて、またゆっくり抜いて。
俺をとりまく脈動の壁。
これは・・?

コンタの鼓動にリンクする、内臓の蠕動。

俺は一番敏感な体の凶器をコンタの中に突き刺しながら、コンタの鼓動に包まれているのだ。


コンタの前立腺があるあたりをカリの部分で細かくこすりあげながらコンタの股間でガチガチになったままのチンコを扱いた。
コンタがたまらない声を出した。
「アカン、れん、触んな・・・ッ出てまう・・っ」
「俺もや、出せ」


コンタがバスタオルに勢いよくザーメンを飛び散らせたのに少し遅れて、コンタの温かい鼓動に包まれながら、俺は射精した。


コンタはあがった息のまま笑った。
「どした?なんかおまえにしては余裕なかったやん?」
「ん・・・」

俺が言いよどむとコンタがうつ伏せにつぶれたままあはは、と笑った。
笑って体を起こし、れん、キスしてや、とせがんだ。

長いキスのあと、コンタが俺の胸に耳を当てた。
「ああそっか。さっきれん、これ聞いてたんやな」


1分ほどそうしたあと、コンタは言った。
「れんの心臓、なんか優しい音やなぁ。」

あんなに酷く扱っても。
あんなに乱暴に快楽を求めても。
あんなに自分の中のサディズムに振り回されても。


優しく響く音。






翌日、日曜日。
珍しく早く起きて、車で神戸へでかけた。
駐車場を探すのに時間がかかって、着いた頃には南京町は人の坩堝だった。
混雑した露天の小籠包と刈包、刀削麺(激ウマ。)で腹ごしらえして、イベントの行われる中央広場へ向かった。

赤。
黄。
招福を願う色、乱舞。
新しい年の目覚めを誘う何千発の爆竹。
銅鑼。
太鼓。
舞う龍。
踊る獅子。



新しい年の脈動、ここに。






コメント
この記事へのコメント
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2006/02/08(水) 04:24:26 | | #[ 編集]
好きな人の胸で寝れるってぃぃな~♪
愛があるっていいね~♪♪
2006/02/06(月) 11:49:43 | URL | ぼん #-[ 編集]
■そら■好きだから、だろうね。好きすぎて泣けてくることもあるけど。ごく稀に。

■きき■素敵なエロ・・・w初めてのホメ言葉でしたりw
サンフランシスコかぁ。坂の町だよね、いってみたいなぁ。俺ね、死ぬまでに一度だけでもいいからタイムズスクエアのカウントダウン行ってみたいねん・・・考えるだけでワクワクする!

■アコギスト■まぁ、って・・wなんかすげぇ妥協してません?(笑)またアコさん年寄り的発言してるし・・・wまだ十分若いでしょうに。
えぇぇ男同士だからつけるんスよ。怖い感染症とか・・・アルでしょ?wなるべくなら健康体でセックス楽しみたいんでw

■どんこ■えぇぇぇぇぇ
どんこにもそんな時代があったの・・?(笑)
2006/02/04(土) 14:34:01 | URL | 管理人:恋児 #-[ 編集]
なんかさー。
旦那と付き合い初めのころを切々と思い出してしまったがな(。-_-。)ポッ 
2006/02/03(金) 10:53:37 | URL | どんこ #-[ 編集]
エロいんだか、純情なんだか…。
まぁ純情なんだろうな。
恋人の心音を聞きあうことなんて、若いときにしかやってないな。

っつうか、男同士でもゴムつけるんやな。
びっくり。
2006/02/02(木) 23:13:32 | URL | アコギスト #-[ 編集]
旧正月・・・サンフランシスコにちょっと住んでいたときにチャイナタウンで盛大なお祭りを体験しました。
なんだろうね、あの血が騒ぐ感じって。
人混みやら出店やら苦手なくせに、舞やらお御輿とかには心躍っちゃいます(*´ー`)
それはそうとお二人は本日も素敵にエロかったです(〃▽〃)ポッ
2006/02/01(水) 12:44:18 | URL | KIKI #A9cyFz3c[ 編集]
好きな人の心音って、どうしてあんなに心地いい響きなんだろうね?私もずぅっと彼の胸に耳をつけて・・・知らない間に寝てます。。。(え?
2006/01/31(火) 18:57:21 | URL | sora #-[ 編集]
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